ファザーリング・ジャパン10周年記念フォーラム「父親がMotto変われば、社会はもっと変わる!」に参加!父親支援の「これまで」と「これから」とは?

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昨日は、NPO法人ファザーリング・ジャパン(Fathering Japan)の設立10周年を記念するフォーラム「父親がMotto変われば、社会はもっと変わる!」が、東京表参道で開催されました。

僕自身は会員ではないのですが、3人の子供を育てる父親として、活動趣旨やプロジェクトに興味があったので、今後の入会も視野に入れ活動報告を聴講してきました。
(アイキャッチ画像は安藤さんのFBページから拝借させていただきました)

 

 

まずは、武蔵大学 社会学部 准教授である田中俊之先生による、基調講演「現代の日本社会で『父親になる』ということ」からスタートしました。

実は僕、田中先生の著書『男がつらいよ』を読み、考え方に非常に共感したので、それから隠れファンになり、メディアなどチェックさせていただいています。

今住んでいるところも田中先生が務める武蔵大学の近くということもあり、勝手な親近感をいただいているので、今日の講演を楽しみにしていました。

 

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<ご参考>「サイボウズ式」のこちらの記事も読み応えがありました!
http://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001097.html

 

講演の内容を備忘録としてピックアップしますと…

●一言で「父」といっても意味合いは複数存在する。
・父親(father)=父親とは誰か、生物学的な意味と社会学的な意味
・父制(fatherfood)=母親や子どもとの関係、文化や社会による定義の違い
・父性(fathering)=子どもとの関係においては、ケアの実践、父親自身にとってはアイデンティティの問題

 

●夫の家事・育児参加
・調査データによると、夫の家事・育児参加について「するのは当然」と答えた割合は、1973年の53%から40年後の2013年には89%まで上昇している。
・反対に「すべきでない」と答えた割合は、1973年の38%から40年後の2013年には8%まで減少している。
・夫の家事・育児への参加はもう当たり前の世の中となっている。

 

●セクシュアリティと生殖の分離
・昔はセクシュアリティ(性の活動)と生殖はイコールの関係であったが、今や生殖のないセクシュアリティ(避妊の一般化)や、セクシュアリティのない生殖(生殖医療)が浸透し、人間行為はもはや自然的宿命によっては支配されず、選択と責任という運命にさらされることとなった。
・選択と責任が前提であるため、結婚するのも子どもをもつのも自由ではあるが、それを選択した以上、責任をもって生活することを突きつけられる。
・自分事のみに関心のある人種からは、周りに迷惑を掛けない範囲で選択してほしいという思考が蔓延している。

 

●結婚することについて
・調査データによると、結婚することについて「するのが当然」と答えた割合は、1993年の51%から20年後の2013年には33%まで減少している。
・反対に「しなくてよい」と答えた割合は、1993年の45%から20年後の2013年には63%まで上昇している。

 

●子どもをもつことについて
・調査データによると、子どもをもつことについて「もつのが当然」と答えた割合は、1993年の54%から20年後の2013年には39%まで減少している。
・反対に「もたなくてよい」と答えた割合は、1993年の40%から20年後の2013年には55%まで上昇している。

 

●男性が抱えている最大の問題
・「働くしかない現実」↔︎「働いていればいいという意識」
・1日8時間 週40時間が「最低限」の働き方で、それ以上が「普通」という考え方がはびこっている。
・定時で帰ることが悪といった雰囲気が根付いている。
・「異常な働き方」から「普通の働き方」への変革が重要

 

●積極的寛容と消極的寛容
・積極的寛容=自分と異なる価値観をもつ個人や集団と出会ったときの純粋な経緯や開放性
・消極的寛容=無関心さの表現

 

講演を聴いて感じたこととしては…

昨今、価値観や生き方の多様性により、様々な選択が可能となってきた世の中に対して、これまでは肯定的な考え方を持っていました。

しかし、「正解」や「スタンダード」という考え方が薄まったことにより、「自分良ければすべて良し」のような利己的な考え方も強まってくる社会となるのであれば、個人の置かれた状況により「生きやすさ」や「生きづらさ」の格差が生まれてくるのではないかと感じました。

こういった社会であるからこそ、「どうありたいのか」「どうしたいのか」といった自分の人生に対して、受動的ではなく能動的に向き合っていく必要があるのではないかと痛感しました。

 

 

その後は、ファザーリング・ジャパンのこれまでの軌跡をまとめたムービーの上映や、各事業紹介と成果・課題についてのプレゼン、安藤代表、小崎顧問、川島理事、そして田中先生の4名によるトークセッションが行われました。

 

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各事業紹介におけるメンバー(パパたち)の方々が個性豊かで賑やかでしたので、それに対して田中先生が「“フツメン”(普通のメンズ)にはハードルが高い」、「ファザーリング中毒」とコメントしていたのは少し納得してしまいました。

誰もがオープンに自己表現できるわけではなく、向き不向きやできるできないもある中で、いかに支援していけるかがこのような団体においては今後求められてくるのではないかと感じました。

居場所に依存するのではなく、居場所を活用し自律するということを主眼として、このようなコミュニティへは関わっていきたいと思っています。

 

 

NPO法人ファザーリング・ジャパンさん、10周年おめでとうございます!

これまでの10年で積み上げてきた実績は、間違いなく日本のパパたちの力になっていると思います。

これからの10年においては、いかにイノベーション起こしたり、生産性を高めながら、ワークを含めたライフをデザインしていけるかだと考えています。
ぜひ、そのプラットフォームを実現していただけたらと思います。

 

引き続きファザーリング・ジャパンさんの活動に注目、応援させていただきます!

 

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